2022.10.6

「はみ出しモノ」を活かすコト

2022年、酒高蔵に新たな「どぶろく」の顔が入ったのをご存知でしょうか。
ひっそりと佇むこちらの商品を少し紹介。

最初の商品である”No.1”のどぶろくは4月に新発売し、
9月現在では”No.6″まで製造されているもの。

ラベルは雄と雌で表情が異なる「狐」。
田んぼの護り神である「狐」に、
「野花」と「稲穂」でナチュラルな表現。

ちなみに、この造り手の池島幸太郎ことハッピー太郎さんは、
元々酒蔵で働いた経験を持ち、自身で麹づくりから味噌造りまで
体験と製造を提案し続けている方だ。

(ちなみに、京都にある梅小路醗酵所の麹室のアドバイザーでもある。)

現在は、滋賀県にある《湖のスコーレ》という施設内にて、どぶろく製造を開始。
その造りは酒蔵が作るどぶろくではない。

使用するお米は「はみ出し米」と呼ばれる、お酒づくりや食米などで弾かれるお米。
発酵仕事から見えてきた、素材を活かすについて、池島さんはこう語る。

どぶろくって、なんだか憎めない酒、飲んでいるうちに自分を許したくなる酒であったらいいなって思うんです。良く考えたら私だって世の中のはみ出し者です。はみ出し者こそが世の中を面白くするんだと自負している私ですし、人はそれぞれどこか「はみ出した」ものをもっているはずです。だとしたら、そのはみ出しを愛して活かそうじゃないか。そんな想いを具現化したどぶろくを作ってみたい。そんなチャレンジをさせていただいております。

彼にとって素材を活かすことは普通のことであり、
昔からの普通であり、発酵そのものなのかもしれない。
それが、今の世の中からのはみ出しモノになったとしても。。

ハッピーどぶろくの酒高蔵の現在庫は、No4.から最新のNo.6まで。
容量も小さいので飲み比べてみるのもオススメ。

お米の粒の不揃い感や池島さんの想いを感じながら。
是非一度、お試しあれ!

▼池島さんコラム:醗酵裏話「醗酵と素材」
https://hakkojo.com/column/20220503/

▼酒高蔵にて発売中!
ハッピーどぶろく No.006  480ml [ハッピー太郎醸造所]
辛口のどぶろく

▼酒高蔵にて発売中!
ハッピーどぶろく No.005  480ml [ハッピー太郎醸造所]
甘口のどぶろく