2022.12.20

赤い日本酒をめぐる話。

今、店頭の日本酒コーナーに、
赤紀土という商品が並んでいる。

“赤”紀土というだけあって、
文字通り赤みがかかったお酒だ。

一般的な日本酒とはかけ離れた色なので、
何故赤いのかが気になった。

調べてみると単純明快、
赤米を使っているからということだった。

赤い米で作ったお酒だから、赤みがかっている。
そりゃそうだ。
とても分かりやすい。

ただ、不思議なもので、
赤い米を使っていないのに赤みがかっている
日本酒も存在するのである。

例えば、米鶴さんが作りだす
“ピンクのカッパ“という日本酒。

このお酒に使用されているお米は、
出羽の里や、はえぬきといった白いお米。

なのにお酒の色はピンク色であり、
言うなれば、赤色なのだ。

なぜ白いお米から赤いお酒ができるのか?

それにはお酒づくりに欠かせない、
酵母菌が大きく関わっているとのことだった。

このお酒を造る際に使われているのは、
赤色清酒酵母。
めっちゃ赤い酒を造ってくれそうな名前だけあって、
この酵母が働けば、赤いお酒ができるのだ。

また世の中には、
こちらもお酒づくりにとって重要な要素である麹を
紅麹にすることで、
赤いお酒を造り出している蔵もあるという。

まとめると、赤いお酒の系譜は3つ。

そもそもの米が赤いパターン。
お酒を醸す酵母菌が赤さを作るパターン。
紅麹という麹菌が赤さを作るパターン。

赤い日本酒と言っても、
様々なアプローチがあることが見えてきた。

赤いだけでも不思議だったが、
同じ赤のお酒でも、通ってきた道が違うというのが、
なんともおもしろいと思うのである。

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