2023.1.24

八木酒造との歩み。

「何かが終わり また何かがはじまるんだ
こうしてずっと この世界は廻ってる」

ミスチルの「Starting over」の歌詞の一節です。
奈良県高畑にある小さな酒蔵、八木酒造。
2022年12月をもって、社長が交代しました。
はじめて出会った時から18年。

玄関にはツバメの巣があり、小さな雛が親の帰りをいつも待っていました。
昔から幸運の象徴と言われて、ずっと大切にされてきたんだよ。
そんなことを教えてくれたのは社長の八木さんでした。

ツバメの巣は鬼門に巣を作らない
ツバメの巣ができると自然災害に遭わなくなる
ツバメは優しい人が集まるところに巣をつくる

ほんとですか?

この蔵の前の通りは清水通りって言って、それは綺麗な井戸水が湧き出ていた。
柳生街道から、人がたくさん往来して、行き違いするのも大変な賑わいだった。
この大きな梁を蔵に入れるのに、角の家を一軒壊して搬入した。

ほんとですか?
そんな会話を繰り返しながら、まるで親子のような関係になっていきました。

元気な顔の八木さん。
不安そうな顔の八木さん。
昔話をする嬉しそうな八木さん。

梅酒屋を代表する「花札の梅酒」は
そんな八木さんと一緒だから生まれました。
いろんな想いを胸に抱えた、社長最終日は
ほっとしたような、寂しいような、悲しいような、
いろんな感情が交錯した表情をしていました。

Starting over and over and over…
へこたれず、何度も何度もチャレンジする。
また八木さん、一緒にやりましょう。