母へ贈る。

社会人になると、両親に対する尊敬心が
強まる体験を時々聞きます。

私もその一人なのですが、最近顕著に母に対し感じるのです。

第一段階
「お母さん、って我慢強いよなあ…すごいなあ…」
普通不満があればもう少し文句言ってもいいのに、なんでこんなに冷静沈着なんだろう…
と、ほぼほぼ他人事。

第二段階
「お母さんが私の歳の時、こんな大変なことしてたん…？」
言葉なくしても、勝手に背中を見て育った私は
母の人生を振り返ると私ができないことを、チョチョイとやり遂げている。
と、人生の先輩、いやもう師匠である…

第三段階
「お母さん、よく私を育ててくれたな…」
子は親を選べないなんて言いますが、親も子供を選べません。
私は子供を育てた経験もありませんし、
子育てとはなんて壮大な人生なんだと想像力は誇大していくばかり。
と、すげ〜なんて聖母マリアを見上げる気持ちである。

自分と母を重ねて、より一層濃くなる尊敬心。

人との関わり以外にも、育てていく“物”がある。

長い目で見たときに、「こうなるだろう」と予測していても
はたまた違った結果にもなる。

何だろう…
そう、お酒ですよね。

人間が作っているようで、親心子知らずで勝手に育っている。
育てる側は真剣だけど、結局なるように成るんだなあと。
（なんて、何も育てたことのない者が早合点しています。）

なので、今年も母へ贈ります。
感謝と敬意を込めて、言葉にせずお酒を。