2026.10.5

出汁とスダチ、煮物に驚く。

この前、谷町6丁目にあるお店でいただいた、
冬瓜を出汁で炊いたものが、とても美味しかったという話なのですが、
この煮物が私としては珍しいものでした。

何が珍しかったのかというと、
その煮物が、皮ごとスライスしたスダチと一緒に炊かれていたこと。

自分の中では、スダチは焼き魚に搾りかけるくらいのイメージ。
出汁と一緒に柑橘を炊くという発想が、
そもそもありませんでした。

食べてみると、温度は常温。
スダチの香りと爽やかな酸味(それほど強くなくちょうどいい塩梅)が、
出汁と調和しており上品さもある味わい。
ほんの少しの苦みもアクセントとして機能していました。

トロトロに柔らかくなった冬瓜からじゅわっと染み出して来る、
そのお出汁とスダチの香り。
これが美味しいのなんの。

自分の概念にはありませんでしたが、
出汁とスダチという、身近な日本的なものの組み合わせで、
こんな美味い味になるのかと、驚いたのです。

私は今43歳。
この先、外国の料理に驚くことはあるだろうと思ってはいましたが、
まだまだ知らない事は身近にもあるようです。

日本酒、焼酎、リキュールにおいても、
単位で飲んで「美味~!」と驚かせてくれるものに出会うこともありますし、
さらにペアリングのことまで考えると、組み合わせは無限大。

ちなみに冬瓜の煮物をいただいた時は、黒糖焼酎のれんとを飲んでいたのですが、
当店のお酒と合わせるなら、山和さんの上品な日本酒が合いそう。

いつかまた食事、お酒に関わらず、
「これとこの組み合わせってこんなに美味いのか」と、
驚けるかと思うと、この先も楽しみです。