2018.6.26

蔵人ウーマン

writer/なかたに

こんにちは、酒高蔵スタッフなかたにです。

和歌山県 吉村秀雄商店さんを訪ねました。

 

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今年の蒸米作業が終わって、お米を蒸す桶を片付けている時期でした。

その桶を甑(こしき)といい、倒して片付けることから、甑倒し(こしきたおし)と呼ばれているんですよ〜

 

吉村秀雄商店さんには女性も多く、杜氏の藤田さんも女性。
同じウーマンとしてかっこいい…
テキパキ作業されている傍で、邪魔にならぬよう憧れの眼差しを送っていました。

現代では女性の杜氏もおられますが、その昔、酒蔵は『女人禁制』だったのです!
理由は色々とあります。

 

・お酒の神様が女性だから、ジェラシーを買う

・ぬか漬けを触っているから、酒造りと別な酵母が混じるのを避けるため

・酒造りの期間は住み込みで働くため、他の男性の集中力が阻害される

・月経が酵母の繁殖に有害になる

 

などなどと言われていました。
いまもその風習を守っておられる蔵元さんもあります。

 

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杜氏の藤田さんは10年の修行を積まれ、東京から和歌山へ。

 

わたしは男性も女性も、やりたいことができるって素晴らしいとおもうのです。
最近はジェンダーレスなLGBTの話題も増えていて、性別って超えられないものだとおもっていましたが
その考え方でなく違いをマイナスにとらえないで、違っていることを受け入れる人が増えているように感じます。

 

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酒造りにおいてもその考えが波及し、新しい挑戦や発見につながって、できあがったお酒がわたしたちの元にやって来るのだとおもうと、少し胸に響く、味わい。