2026.10.20

楽しいホップ栽培。

ホップは生命力が強くて育てやすく、グリーンカーテンになる。

冬場は枯れるが、多年草の為、根っこは枯れずに生き続ける。
冬の間も適度に水をあげておけば、また春先になると勝手に生えてくる。

とにかく育てやすいということ。

そして何よりも、ビールの素材として名高いホップの実(毬花)が収穫できれば、これほど面白いことはない。

そんな気軽な気持ちで、私は4年前にホップを育て始めた。

選んだホップの品種は、カスケード。

一口にホップと言っても、品種によって苦味が強かったり弱かったり、香りの方向性も花のようであったり、洋ナシのようであったり、スパイスのようであったりと、さまざまな個性があることも知った。

この辺りのことは、同じお米でも、山田錦とコシヒカリが違うことを考えると、分かりやすいのだと思う。

カスケード種は、柑橘系の爽やかな香りが特徴。
クラフトビールにもよく使われている。
そんなうたい文句だったので、カスケードに決めた記憶がある。

通常よりホップを大量に使うクラフトビールのIPAが好きなのだが、そのIPAによく使われているということにも惹かれた。

育てるにあたって、使ったのは木で自作したプランター。

水はけのよい環境が好まれるということなので、底にたくさん穴を開けた。

土は、幅20cm×奥行30㎝×深さ18㎝くらい入れた。

ホップはつるを上に伸ばし、巻き付きながら育つ植物。
誘引するひもが必要なので3階の窓から垂らした。

1年目はかぼそかったつるも、年を追うごとに太くなり、今年は根本が8㎜くらいの太さに成長。

年々根っこが大きくなって、植物としてシッカリしてきたのだと思う。

なんなら今年は、3階から垂らしたひも以上にツルを伸ばそうとしていた。
それ以上ひもを上からつるせるところがないので、そのままほっておくと、ツタが渋滞し始め、最終的にかたまりを作っていた。

おそらく、もっと高い場所から誘引ができたら、8メートルくらいは余裕で伸びそうである。
3階の屋根くらいなら届きそうな勢いだ。
上へ上へとまっしぐら、この姿勢は見習いたいくらいである。

グリーンカーテンとしての効果は、育てられる場所が結局家の北側しかなく、正直あまりわからない。
ただ、夏場に少しでも緑があると涼し気で、気持ちは良い。

日が差し込むような場所で育てられるなら、効果は高いと想像できる。

さて、ホップの集大成である実が成り始めたのは、今年はおそらく9月の頭くらい。
上を見上げて、実が成っているかもと気づいてから、徐々に大きく成長し、
10月の頭に収穫することになった。

もちろんせっかく自身で育て、収穫したホップなので、どうにか使ってみたい。

ちなみに、ビールのアルコールの元になるのは、麦のデンプン。
ホップの役割は、そこに苦みや香り付けるためにある。
また、防腐の役割もあるようだ。

今は少しづつ、クラフト酒、クラフトどぶろくなんて言葉を耳にするようになってきて、どぶろくにホップで風味を付けた商品も出てきている。

現在お店にあるのは、ハッピー太郎醸造所の〝somethinghappy うきうきホップ”、土田酒造の〝シン・ツチダ 活性にごりホップ生”なんかがそれにあたる。
ホップとどぶろく、実は結構相性が良くて、旨いお酒になっているので、機会があればご賞味いただきたいところ。

収穫後のホップを目の前にし、試みたのは、手のひらでたたいて潰したものをビールに散らすこと。
ビールにより香りと苦味を加えようという算段だ。

使ったビールは、キリンのグッドエールなのだけれど、もともと華やかな香りがする。
ただ、生のホップを加えたものを飲むと明らかに香りがいい。

残念なのは、ビールと一緒にホップが口に流れ込んでくるところ。
飲もうにも実が邪魔で、気持ちよく飲めなくなる。
あまりいい手ではなさそうな感じだ。

去年は、茶にして飲むと香りと苦味を楽しめて美味しかった。
なので残りはお茶にしたり、ウイスキーに漬けてみようかと思案中。

とりあえず、冷凍庫で眠らせている。

調べていると、料理にも使えるようで、天ぷらにしたり、サラダのようにして食べられるとのこと。

まだまだ知らないことが多いだけで、結構使い勝手がいいのかもしれない。

本当に気軽なノリで育て始めたホップ。

来年も3月くらいなれば、紫色の芽を出してくれるだろう。
その律儀さに出会うことも、今ではホップを育てる楽しみの1つとなっている。