2021.7.20

最高のマリアージュ体験は、ありますか?

みなさんは、無意識にこれとこれは合うかな?と
お酒を飲む際、肴やお料理と「ペアリング」を行っているかと思います。

赤ワインには、赤身のお肉が。
白ワインには、白身魚が似合う。
なんて聞いた事がありますが、個性豊かなお酒が存在する中で
本当に全てのワイン・お酒がそうなのでしょうか。

「マリアージュって体験したことある?」
コメノハナで料理長を勤める乾さんより聞かれました。

【最高のペアリング、マリアージュ】は、
これお酒に合うな~などとふんわりしたモノではない。

含めば含むほど重なる相性・・・
無くてはならないほどの至高の組み合わせである。

「僕たち料理人は常に何のお酒が合うかを考えながら料理をしているんだけど、
実は見つけてしまったんや。最高のマリアージュを。」

なん・・・だと・・・
答えを焦らされるたびに、乾さん早く・・・と焦るのも無理は無い。
本当のペアリングってなんだろう?と考え始めて半年。
いや、お酒を飲み始めた大学生の頃から。
いや・・・初めて飲み物を口にしたあの日から・・・?

この答えをきっと求めていたのではないでしょうか・・・

「昨年ツチダクラフト12を飲んだときに、
このお酒に合う料理は一体何なんやろうと突き止めたかったんです。
自分で料理をつくりながらも、これも違うあれも違うと
試行錯誤しなかなか見つからなかったんです。
けど、ある時ドンキ・ホーテでお菓子を買い占めて試してみたら、
見つかったんですよね。この«きなこ餅»を。」

き・・・きなこ餅・・・?

「食べた瞬間、頭に衝撃が走った。」

きなこ餅片手に衝撃が走る乾さんを想像すると同時に、
頭の中で混ざり合う味覚が確かにピースがはまるような気もする・・・

しかし、その空いたピースをはめるために追求された
乾さんの探究心に天晴れ・・・


▲普段写真が苦手な乾さんが思わず撮ってしまったほど、感動したとの事。

「ペアリングに関する文献は山ほどある中で、
僕も日々勉強なんやけど、大事なのは体験量・実感することだと思うよ。」

マリアージュって一般的にこうなのかしら・・・と
ぼんやりしたイメージを造るよりも、
自分自身で実感した物を提供する。

そんなシェフの教えに、ピースを埋めるような
自分で見つけるマリアージュを探求していきたいと感じた一日でした。