2019.10.4
- 【裏話と、】
カクテルを学ぶ!自宅でもできる「日本酒カクテル」をご紹介。
“カクテル”といえば、
・女性が飲むイメージ
・マティーニ
・バーで飲むもの
・シェイカーで作られる甘いお酒
皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
先日、酒高蔵に、バーテンダーの小川さん(バー・秀 おかげさんで)をお招きした。
今回は、その時にお伺いした話を元に
自宅でもできる「日本酒カクテル」のレシピをご紹介。
そもそも、“カクテルとは?”
「実は、焼酎の水割りも“カクテル”になるんです。」
でもだからこそ、シンプルなカクテルほど割合が難しくなる、と小川さんは続ける。
「お酒には色々なものが含まれている。
リキュールは特にそうで、砂糖やブランデー、フルーツ酸味や苦味、甘味など。
これらを知らずに混ぜ合わせると、時に反発しあったり、打ち消してしまったりする。」
「“カクテル”というのはそういうお酒との相性を見ながら、
そのお酒の美味しいところだけを上手く引き出してやる必要がある。」
ここでのポイントをまとめてみる。
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・カクテルの定義は焼酎の水割りも分類に入る。
・カクテルは組み合わせることによって、互いのお酒の美味しいところだけを表現させることができる。
・一つのお酒には色々含まれるため、シンプルなカクテルほど配合割合が難しい。
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お酒とお酒の相性、それを見ながらベストな調和を見つけ出す。
簡単そうに聞こえるが、これが一番難しい。
COVOやコメノハナで「食」というジャンルに触れている私たちも、
この「カクテル」というジャンルに憧れこそしているが、結局ありふれたものにしかならない。
いつもそんな悩みを持っていた。
そんなことをぼんやりと考えながら
小川さんがカクテルを作っている姿を横でジッと観察する。
バーではないから、必要なシェイカーやマドラーなどもない。
そんな環境でも手際よく、味見をしながらカクテルを仕上げていく。
「シェイカーの上手い下手」ってなんですか??
ある、スタッフが聞く。
確かにそんな話を聞いたことがある。
「お酒を冷やしたり、混ぜたりするのはもちろんだが、
上手い下手というのはお酒が完成した時に初めてわかる。
下手な人は出来上がったカクテルが時間を置くと分離してしまったりするんです。」
ミントを入れて、すり潰しソーダを注ぐことでミントの香りを引き立たせる。
氷を入れてリキュールに日本酒で割っていく。
(注ぐ時は氷とグラスの間をめがけて注ぐと炭酸が飛びにくいそう。)
氷にマドラーを当てて、くるくると回す。
グラスに添えていた左手の甲に、右手で回していたマドラーの先をつけてお酒の味をみる。
「うん、こんな感じかな。」
作っている所作もジッと見てしまうのは、
バーテンダーにもお茶や、寿司職人のようにきちんとした作法があるから。
小川さんのお酒の分量感覚と組み合わせの知識、
バーテンダーとしての所作や技術、
そんな空気感で出されるお酒はもう、別の飲み物。
これがプロの世界…
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・ミントをすりつぶした後に少しソーダを注ぐことで香りをより引き立たせる。
・炭酸を注ぐ時は氷とグラスの接地面にめがけて注ぐと、炭酸が飛びにくい。
・シェイカーの上手い下手は、出来上がったお酒の完成度によるもの。
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こうして、みんなで味を確かめながら、
わからないこと、疑問に思ったことを聞く時間。
第一回、カクテル講座を経て。
COVOやコメノハナのお客様に楽しんでもらえる、そんなカクテルを提供したい。
心に闘志を燃やす、スタッフ達の姿があった。
《 オリジナル日本酒カクテルレシピ 》
材料を揃えて、ご自宅でも楽しめるカクテル作り。
ぜひお試しあれ!
【 和風ロイヤルモヒート 】
(内容)
青短の柚子酒 + 獺祭45スパークリング + 大葉 + 炭酸
1.大葉を適量ちぎり、炭酸を少々入れて、葉をすり潰す。
2.青短の柚子酒をグラスの2/3ほど注ぐ。
3.氷を適量入れ、2の液体を冷やすように氷を回す。
4.獺祭45スパークリングの上澄みだけを1/3注ぎ軽く混ぜる。
5.完成!