2021.2.25

酒蔵が作り出す、梅酒の世界。

「梅酒の種類」ってどれくらい?

日本には、約1000ほど酒蔵があるといわれています。
ただ、多くの各酒造に日本酒作りで一番量が多いのは冬の季節。
秋に酒米の収穫を終え、冬の寒い季節日本酒を作り終えると、
一旦酒造りは落ち着く。
しかしそれだけでは、もったいないと、6月に収穫される梅の実や、
それぞれの季節の果実の収穫に合わせて、
梅酒・リキュールを作る蔵が数多くある。

一つ参考になる数値として、
2019
年に開催された「天満梅酒大会」では、
日本で造られた梅酒とリキュールが
295種、
所狭しと並ぶイベントもある。

梅酒に限って話したとしても、
梅を漬けるベースとなるお酒の種類からしてまず多種多様だ。

焼酎、
日本酒、
ブランデー、
ホワイトリカー
ワインなどなど、

大まかな種類だけでもこれだけある。
さらに例えば日本酒ベースの場合で考えた場合でも、
それぞれの酒蔵さんに個性があるので、
日本酒そのものの味が違う。
クセのある芋焼酎を使っているものだってあるから面白い。

更には主役ともいえる梅の種類。
南高梅や鴬宿梅などが有名どころだが、他にも品種ははたくさんあって、
様々な味わいを与えてくれている。

梅の種類、というところだけでなく、
私たちにわかりやすいのは、果肉の残し方も、
その個性に大きく影響する
要素。

サラッとタイプで見た目もクリアなもの。
濃厚な荒ごし系で濁っているもの。

山形正宗の梅酒のように、「山形正宗 梅酒」「山形正宗 とろとろ梅酒」と言ったように、
同じ酒蔵のシリーズの中に、サラッとタイプと、
ドロッとタイプのラインナップがあることも珍しくない。

少し変わり種だが、柑橘系の果物やメロンなどなど梅以外の果物がブレンドされているもの。
ヨーグルトがブレンドされているものも。
砂糖のかわりに蜂蜜を使っているものだってある。

少し組み合わせにびっくりするかもしれませんが、
これが良く馴染んでいて美味しんです。

それもそのはず、お酒のスペシャリストである酒蔵が、
そのお酒にあった地元の果実や食材を選んでいるので、
外れなしなというわけ。

1つの梅酒は、これらのすべての要素の掛け算で完成している。

そう考えると、大げさかもしれないが、その組み合わせは無限。
梅酒は宇宙の広がりを見せているといってもいいかもしれない。

実際購入するとなると迷うことも多いが、
比例して選ぶ面白さもたくさんあるのも事実。

旅をするように、自分好みの一本を見つける。
それも梅酒を楽しむ方法の一なのかも、なんて思うのです。