2022.1.10

醗酵とホテルと

来年の3月ごろに開業予定の「鎌倉青山」というホテル。

実は、梅小路醗酵所というホテルと酒屋という店舗運営からご縁をいただき、
このホテルのレストラン部分をサポートしている真っ最中だ。

ホテルの名前にもある通り、場所は鎌倉。
青山は禅のことば「青山緑水」に由来し、
あるがままの自然の姿を賛美することばなんだとか。

多忙な日々の中で見落としがりな当たり前のことに
ふと目を止めて日常を少し豊かにする、
そんなひと時を創りたいという想いが込められている。

私たちは、このホテルのレストランという場所で
「どんな食事や楽しみやくつろぎが提案できるのか」
という質問に対しての一つの答えを形にした試食会を行った。

テーマは先ほども言ったように、ホテルの由来にもある
「日常の中のちょっとした豊かになるもの」

これを考えたときに

今の時代であれば
「体に悪いもの」ではなく、「体にいいもの」がマスト条件。
でも体にいいからと言って美味しく楽しめないのは喜びにはならない。

となると、
「美味しくて、体からキレイになれるもの」でなければならないと
いうのが必然テーマだ。

このサポートの中で私たちができることは、
京都の梅小路醗酵所でやってきた、
「麹や発酵を使ったもの」が裏テーマとして
あれば辻褄が合う、ということは一目瞭然。

何か新しいことをやっているようで、
私たちのやってきたことは、

お酒とその周りをまとめて空間や演出として提案すること。

日常の中に、そっと、そばにお酒があること。

これを実行するために、日々私たちは提案し続けなければならないのだと、
試食会を通して改めて感じたシーンだった。