2020.3.3

お肌とおんなじ、お酒はとってもデリケート。

過剰に紫外線を浴びたり、野菜を食べない偏った食生活が続くと、

身体が処理できない程の活性酸素が発生し、シミやしわの原因に。

とまあ、こんな話はもはや美容の世界では常識と言ってもいいかもしれません。

実は、お酒も少し似ているところがあって、

保存する環境次第で、変化が進んでしまうデリケートな部分があるんです。

 

その変化をどう食い止めるのかが、今回のテーマ。

 

まず、空気に触れることで起こる酸化を減らしたいのですが、

これは、酒瓶の中の空気を抜くアイテムを使えばすぐにできます。

お店では、ネットでも1500円くらいで売っている、

バキュバン ブリスターパックという商品を使用。

付属の専用の栓を入れ、ポンプを上下に動かして使うのですが、

1分もせずに、酒瓶の中の空気を抜く事ができ半真空状態に。

これで酸化を最小限に抑えられるという優れものです。

また、お酒は紫外線にも弱いので、守ってあげたい。

日差しが強い日に、帽子やサングラスを着用するのと同じイメージで、

光をシャットアウトするために、新聞紙をクルリと巻けば保護することができます。

こちらもやり方は簡単。

新聞紙を引いて、その上に瓶を寝かし、転がしていけばキレイに巻くことができます。

温度管理も大切な要素の一つ。

常温保存がOKのお酒の場合も、極力冷蔵庫で管理することをおすすめします。

冷蔵庫がパンパンで入りきらない場合は、

できるだけ冷暗所で保管してあげると良いでしょう。

 

少し手間をかけるだけで、酒蔵さんが狙った味の状態が長く保ち続けられます。

 

ただ、基本的に賞味期限のない日本酒。

あえて変化をさせた状態を楽しめる懐の深さもあります。

お酒は、開栓すると徐々に酸味や角が取れていくので、

最初はピリッとしたお酒も、時間を置くことでちょっとマイルドな口当たりに。

成長することで落ち着いて…みたいな過程を楽しむこともできるんです。

 

フレッシュさも、変化後ならではの味わいも。

自分の好みになるようなケアを見つけてあげれば、

味わい方の幅はどんどん広がりますよ。