2019.7.3

高いポテンシャル「山間」をつくる新潟第一酒造、蔵元の手

山間と書いて“やんま”と読む。

昨年には山豊(やんぼう)・間豊(まあぼう)というネーミングも誕生した。
そんなことから、個人的にますますかつての『ヤンマーディーゼル』からの由来説が強まっていた矢先だったため質問すると、あっさり否定される。
なんでも初めの読みは『さんかん』だったとか。
(懐かしい。ヤンボー、マーボー天気予報…。)

従業員は8〜9名。驚いた。
製造量が限られているため、大阪でも山間が買えるのは4店舗だけ。
山間をはじめ新潟第一酒造のお酒は、蔵人の口にもなかなか入らないというから、扱わせていただいていることに改めて感謝。

『毎年違うから20年経っても30年経っても、毎年1年生ですよ。』

職人のことばだ。

“これで一人前”と言える時は来ない。
けれど酒造りと深く関わることで、自分と向き合う事もきっとできるのだと思う。

新潟の冬、11月から3月は泊まり込みが続く。
自分から逃げないで、自分と戦うことができる、人間を磨く年月とも言える。

マラソンが趣味の金子さん。
蔵では20年近くのベテラン。
ソフトバレーも週1というアクティブさの反面、物腰柔らかにこちらの話を聞いてくださる雰囲気、大きな心を感じます。

─山間には冷奴だね。

腕を磨く大塚さん。
名刺には赤で『まだまだ修行中!』とある。
高校を卒業してすぐ蔵へ入り、3〜4年経った頃から酒づくりを。
造りからラベルまで、いつかはプロデュースできるのを夢見て修行中。

─山間はロックで、料理は濃くないものを。

新潟第一酒造 蔵人
金子 正徳
大塚 雅明