2020.2.25
- 【裏話と、】
秘密基地へようこそ。
「不思議な建物やね」と、
2階の和ピザのお店COVOで働いていると、お客さまからよく声をかけてもらいます。
お店の紹介文の通り、元が木材倉庫だった建物なので、実際ちょっと変わっているんです。
1階部分は、もともと長い木材を管理するために作られていたので、かなり天井が高い作りでした。
その高さのあるスペースを有効利用するために行ったのが、
1階部分を上下に2分割するカタチでの新フロア増築。
ビフォアーアフターばりに3階建てから4階建ての建物に生まれ変わり、
1階はお酒販売店の酒高蔵と梅酒屋、2階は飲食店フロア和ピザのCOVOとなっています。
今も建物を外から見ると、縦5m強、横2mの巨大な鉄扉が、
2階部分まで伸びています。
もちろんこれは、1階と2階がかつて1つのフロアだった木材倉庫時代の名残。
※開店前やお休みの日はこのようになっています。
お店の中に入って天井よく見てみると、
鉄骨の梁がむき出しになっていたりするのですが、それも木材倉庫時代の名残。
スタッフがペンキを塗ったり、棚をしつらえたりの施工を行った箇所もたくさん。
かつて倉庫だった状態からリノベーションを何度も行うことで、現在の姿へと変貌を遂げました。
1階のキッチンと、2階の飲食スペースをつなぐ階段の施工も、
自分たちで行ったのですが、左右の幅を順番に変えることで、
足を置くスペースを最大化させたり、ちょっとしたアイデアも活かされています。
“やれることは自分たちでやる”
これが私たちの精神。
お客様をお迎えしたり、私たちも長い時間を過ごす大切な建物。
この精神が色濃く反映されています。
店内には、全国の酒蔵さんから寄贈していただいた本がずらり並ぶ、酒屋図書館も。
子供が楽しめる絵本から、経営、哲学、小説、ドキュメント、美術書、写真集、
もちろんお酒や発酵に関する書籍まで面白い本がたくさん。
手に取っていただきたい本ばかりです。
本格的なピザ釜もあります。
ここで、からし蓮根のピザや、バジルの代わりに大葉を使った白みそのピザなど、
日本酒に合うピザが、350~450℃の高温で焼き上げられます。
この建物の話で連想するのは、
アーティストなど、感度が高い人が多く住む、ニューヨークのブルックリン。
この街も、元は倉庫街で、倉庫をリノベーションしたカッコいいお店がたくさんあるようなのですが、
既にあった建物を活かし、そこに手を加えて大切に使っている点はほとんど同じ。
手前味噌ですが、このお店もそんな雰囲気。
都島に来られた際は、お酒やピザだけでなく、
空間そのものもお楽しみいただけたらと思います。
元木材倉庫の秘密基地。
なんだか新しい思い出ができそうじゃありませんか?