2021.3.5

隣にいる旅人。-酒屋図書館-

今、梅酒屋でアルバイトととして仕事をしてくれているK君。
風貌は今どきの若者という感じ。
爽やかな好青年だ。
口数こそ少ないが、仕事をバリバリすすめてくれる頼もしい男でもある。

そんな彼がどぎつい旅人だったのだ。

そのことを知ったのは、
当店の図書をスタッフが紹介していくという企画で、
彼が選んだ本の紹介文を読んだ時だった。

『僕が旅人になった理由』という旅に関する本を紹介しており、
自身の経験も添えた文章が書かれていた。

読んでみると、
訪問国は20カ国。
ヨーロッパは、自転車で旅をした。
「え~!」である。

気になって詳しく話を聞いてみると、
そのヨーロッパでは、デンマークからオランダまで自転車旅行。
着いた先のオランダで、ホームレスと野宿なんてことまで。

また、アメリカに行った時は、
慣れない右車線を車で走り、3日で2000キロ以上移動するというなんとも面白そうなことも。

「それは旅行ではなく、旅。それもガチめ。めちゃ冒険してるやん」である。

そんな彼だが、もう大学4年生。
就職先も決まっており、もうすぐお店は卒業ということになる。

新型コロナの影響で、この1年、まともな旅に出られなかったのは残念であったが、
落ち着いたら、楽しい旅に出るのだろう。

冒険野郎の旅がいつまでも続くことを、陰ながら応援したい。