2021.11.30

疲労困憊の私を救った甘酒。

皆さん、甘酒って飲んだことありますか?
普段から健康に気をかけている方でなければ、あまり馴染みのない飲み物かもしれません。

実際自分の中でも、甘酒といえば子どもの頃に神社で飲んだあの甘いやつ…といったイメージ。
ですが大人になって、大阪からお伊勢さんへ歩いて初詣に行った際に、もう一度甘酒を飲む機会がありました。

大晦日の午後9時ごろ、休憩地点である田丸神社に立ち寄ります。
この時点で歩き始めて4日目、伊勢神宮まではあと12キロといった所。

とてつもない寒さで末端の感覚は無く、足は棒のように固まり、一度しゃがみ込んでしまえばもう立ち上がる事は出来ません。
疲労は既に限界まで達していました。

境内では焚き上げが行われており、本殿の側では甘酒が振る舞われていました。
お参りしたついでに甘酒を頂きます。

 

…ああなんて温かい。
甘酒の甘さが身体に染みわたっていくような感覚。
疲労で固形食を受け付けず重湯しか喉を通らなかったにもかかわらず、すぐに飲み切ってしまいました。

実際のところ甘酒は「飲む点滴」と呼ばれ夏バテ対策にも飲まれている通り、栄養満点な飲み物。
この甘酒のおかげで、残りの行程を歩ききれたと言っても過言ではないくらい、心も身体も救われたのを覚えています。

寒いなか梅小路醗酵所に足を運ばれた方に、温かい甘酒でほっと一息ついてほしい。
日々の疲れを癒してほしい。
そんな思いで今日も甘酒を仕込みます。