2021.2.24

そらいろの本とキツネ。

そらいろのたね。

ゆうじくんが狐にもらったそらいろの種を植えると、
そらいろの大きなおうちが育って、森のみんなとワイワイパーティー。

その様子を狐が見つけ、ぼくの家だ!とみんなを追い出す。
すると家はますます大きくなって、ついにバラバラと崩れおち、

跡形もなく消えてしまいましたとさ。

なるほど。やっぱり、独り占めはいけないよね。

しかし、そこで思うことがある。
物語の中でどうして狐はいつも悪い役なの?と。

実は、日本の昔話ではキツネが悪役の話はあまり無い。
古来、キツネは肉食であるが故に、ネズミなどの害獣を狩ってくれる存在として神聖化されてきた。
そう思えば、たしかに稲荷神社なども狐を祀っているよなあ。

なるほど。
では、そんな神様が、どうして悪者に?
諸説あるものの、狐が悪役で使われるようになったのは、「イソップ童話」の影響と言う説が濃厚らしい。
人が狩った獲物を横取りしてしまうため、ずる賢い悪者という印象が生まれたそうだ。

害獣を狩ってくれる神様と崇められていたのに、
今では悪役といえば狐。と言っても過言ではない、そんな印象。
人間の都合で崇められたりけなされたり。。

そんなことでは、狐も
「どうせ、人間に信仰されたところでしょうがない。不味いお揚げなんていらないよ。」
と、嘆いているかもしれない。

そう、”酸っぱい葡萄”のように。

弁天福梅は、ブランデーベースの深みのある梅酒に
河内ワイン園でとれたブドウを入れた葡萄梅酒。
そんな、ワイナリーが作った葡萄梅酒は
ブドウの華やかな香りと、梅によって醸し出されるこの甘酸っぱさが特徴。

甘酸っぱいこの気持ち。
キツネの気持ちになって飲んでみて。