2021.5.27

空の匂いと、吟醸香。

空の香りを知る。

厳密に言えば、香りとはもちろん地上の空気の匂いである。
多くの場合、香りは料理や花など特定の「香源」から発せられ、
それが人の経験や記憶と融合して
それぞれの思いや感触になっていくのだろう。

-『空が香る』三宮麻由子

冬の、凍てつく雪の香り。
秋の、紅葉を踏みしめる香り。
春の、桜が踊る香り。

そんな四季を感じることを、
空が香ると表現してみる。

もうすぐやってくる、夏はどんな匂いだろうか。

暑い昼下がり、自転車を漕いで帰った日。
扇風機の前で
よく冷えたサイダーをプシュッと開ける、その音だけで体感温度は−3度。
大人になった僕らは
帰るのが昼じゃなくなって、開けるのもサイダーから発泡酒に変わったけれど。

プシュッと開けるその音が、
いつも僕らを労ってくれていることは
昔も今も変わらない。

そんな昔を思い出したら、
HAKUREI sparkling sakeを冷蔵庫からおもむろに取り出す。
そして甘酸っぱい思い出と甘酸っぱいお酒で
今日は、
昼からプシュッと一杯。

さて、香るのは夏か、それとも吟醸香か。