2019.7.18

日本の色が愛しくなる。色彩本と彩のリキュール

思いがけず、巡り合うことがある。
ご縁があり、口にしたリキュールが“はっ”とするおいしさだった事から岡山県赤磐市、室町酒造へ。

最寄駅はJR山陽本線瀬戸駅。好きな色の列車。

岡山…赤磐(あかいわ)…
日本酒好きにはお分りいただけただろうか…
そう、ここはあの赤磐雄町米の産地である。

雄町米の稲。他の酒米に比べ背が高い。

果実のリキュールも秀逸であったが、お話を聞けば日本酒についても山田は使わず雄町のみだという。

岡山県は果物の宝庫。
もも・ピオーネ・マスカット・いちご…最近はバナナまで。
室町酒造のお酒はそのほとんどを、岡山県で獲れたものを使っている。

色が変わってしまうので、果実は蔵人を総動員して手むきする。
旬の果実は旬なうちに、全員で手早く進める。
手むき…家庭の台所なら叶うけれど、酒蔵となるとなかなか他にない。

出会いはうっすら淡い、清水白桃のリキュールだった。
味わいは限りなく純粋。
色彩は混じり気のない、まさに日本の色。

果実畑に囲まれた土地、造りの工程を知り深く納得がいく。

『他でもいいものをつくっていますが、うちはうちで臆することはないと思っています。』

岡山県を愛する蔵人は、教えてくれます。
純粋な気持ちが純粋な味わいになる。