2019.9.10

酒造りと酒飲みの差は、プロ野球と草野球のようなモノ。

「心を震わすような出会いや興奮は、多大なコストと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している」

いう人に出会うと、時々こんな答を返してしまう。「お酒が好きなら、お酒の飲み手である方が幸せだと思う」

酒蔵や杜氏はプロフェッショナルとして、酒をつくる。
酒屋は酒を利き、考え、プロフェッショナルとしてお客様に提案する。
つまり造り手や売り手は、仕事として酒を見る。

この本には、そんな「趣味」と「仕事」の境界線について書かれている。
そういえばプロ野球選手が毎試合、大観衆の前で打率やHRをスクリーンに映し出されるのは、営業マンが営業成績を貼り出されるようなモノと言っていた。
草野球とプロ野球。
冒頭の言葉の意味が、少しだけ理解できる気がした。